課題の発見
29日の練習はとても価値的でした。
各人の課題が少し見えてきたからです。その課題の存在をそれぞれが理解し始めたからです。
ようやく、スタートラインに立ち始めたのではないでしょうか。
それが分かれば、しめたもの。
あとは、各人の合気を知りたいという思いと工夫と努力でなんとかなっていきます。
合気は、一つの壁を乗り越えるのが、とにかく大変なのです。
現代の体育理論で運動してきた我々にとっては、想いのほか、たいへんなのです。
しかし、一つ乗り越えればなんとかなります。
だから、一つの合気の攻略に全力を挙げることです。
思えば、どれだけの人が合気の門を叩き、去って行ったことでしょう?
合気は過去の格闘技経験や修行歴はあまり関係ありません。
今日までいろんな人を見てきましたが、方向性によっては、それらが邪魔にすらなり、その呪縛から逃れられない者にとってはどっちつかずということになりかねません。
それが怖いところなんです。
どれだけの人が、自らの課題も分からないままに、一つの合気も身につけないままに、情熱を失い諦めていったことか。
その数たるや、まさに累々たるものと言って良いでしょう。
その意味で、合気の門は容易には開いてくれないのです。
しかし、ようやく突破口を開く一つのキッカケができたのですから。
これは価値的と言うほかないでしょう。
これを乗り越えさえすれば、後は少しずつ進み始めます。
だから、全力で一つの合気に取り組むことです。